電柱に貼ってある貸金業者は危険?

電柱に貼ってある貸金業者は危険?
支払いが迫っているのに返済に必要なお金の用意ができない、今月のやり繰りが上手く行かなかった、突然急な出費があった、などと言うとき、簡単に利用できるキャッシングに手を伸ばしたくなりますね。

今では、収入が不安定のパートやアルバイト、無収入の専業主婦にでも貸してくれる金融機関も存在しますし、欲しいと思ったその日のうちに審査も契約も終了し、すぐに融資してくれるという金融会社もあります。

しかし、キャッシングに関する知識がない場合、どこの金融機関に申し込んだらいいのか迷ってしまいますね。

そんな時、電柱に貼ってあるチラシが目につき、つい電話をかけてしまった、という方も多いのではないでしょうか。しかし、電柱や電話ボックス、週刊誌などにある貸金業者の広告には注意が必要です。

では、なぜ注意しなければならないのか、テレビCMで有名な消費者金融とは何が違うのか、ということについて詳しく見ていきましょう。


1.貸金業法とは?

まずは貸金業を行うための、「貸金業法」というものが存在することからお話していきます。

貸金業が始まったことで、人々は急な出費にも対応することが出来、便利な世の中になったと喜んでいました。しかしそれをいいことに貸金業者は利益獲得ばかりを考え、返済能力のない方にも、高金利や高額での融資を行い始めたのです。その結果、多重債務者が急激に増えていくことになりました。

すると返済に行き詰り、自己破産などの債務整理をしてしまう方もどんどん増えていったのです。

これは一つの大きな社会問題にまで発展してしまいました。

そこで、「貸金業の規制等に関する法律」というものが成立しました。その後改正を行いながら段階的に施行され、平成22年、「貸金業法」と名称が改められ、施行されたのです。

「貸金業法」として追加された新たな規制というのは、収入の3分の1以上の貸し出しを行ってはならないという総量規制や、上限金利の引き下げ(29.2%→15%~20%へ)、貸金業務取扱主任者(国家資格のあるもの)を営業所に置くことの義務付けなどです。

貸金業者にとっては厳しい内容となったかもしれませんが、これは国民を借金苦から守るための大切な法なのです。

今現在、貸金業者は、この「貸金業法」に基づいて業務を行っています。


2.貸金業登録番号とは?

貸金業法では、総量規制などの他にも、個人へお金を貸し出す業務を行う際、「貸金業登録番号」を取得しなければならないという規定もあります。

銀行や信用金庫、信用組合などで行っている貸金業は、銀行法や信用金庫法など、貸金業法ではないそれぞれの法律に基づいて行われているので、この貸金業登録番号は不要なのですが、消費者金融やクレジット会社と言うのは、「貸金業法」に基づいて業務が行われるので、当然「貸金業登録番号」というものを取得する義務があるのです。

一つの都道府県で営業を行う場合は、所在地を管轄する都道府県知事へ、二つ以上の都道府県をまたがって営業する場合は財務局へ登録申請を行い、登録番号を受け取って初めて貸金業を営むことが出来る仕組みになっています。

そして、貸し出す金額や利率の上限についても、貸金業法に基づいて行わなければなりません。

この貸金業登録番号を取得すると、広告などに掲載する際も、「会社名(1)第00000号」などと表示されます。(1)というのは、登録を更新した回数を表しています。

貸金業登録番号は3年に1回更新しなければならないので、(1)ということはまだ設立して3年以内の業者であることがわかりますね。例えば、(5)とあれば、12~15年以内の営業ということになります。

つまりこの()内の数字が大きければ大きいほど、長期に渡り営業を続けているということになるので、より安定している業者と言えるでしょう。


3.電柱の貼り紙の貸金業者が危険な理由

貸金業法、貸金業登録番号というものを知ったうえで、改めて電柱に貼ってある貸金業者の会社名を確認してみましょう。登録番号の記載がないものがほとんどではないでしょうか?

銀行など、貸金業法に基づいて業務が行われるわけではない金融機関であれば必要ありませんが、電柱などに貼られている金融機関はそのほとんどが消費者金融です。

つまりそこは、貸金業法に基づいて業務を行わなければならない金融機関であるにも関わらず、貸金業登録の義務を放棄し、番号を取得しないまま違法に貸金業を行っている、いわゆる「闇金」である可能性が高いのです。

闇金であった場合、一度利用してしまうと最後、抜け出せなくなると言われています。

違法で貸金業を行っている闇金業者と言うのは、誰にでも高額融資を行う代わりに、支払いが困難と思われるだけの高金利(利息制限法の上限を上回った高金利)を要求してきます。10日で1割~5割の金利がつくところもあるのです。

また、返済期日も1週間や10日ごとにやってきます。ただでさえお金に困っている人が、高金利の返済を10日ごとに行えるわけがありませんね。

すると闇金業者は、その利用者の情報を他の闇金業者へ横流しし、他の闇金業者から借入を行うように仕向けてくるのです。そして別の闇金から借入したお金を返済に充てさせるのです。

そうなると、今度は別の闇金業者からの取り立てにも追われてきます。そして利息はどんどん膨れ上がり、抜け出せなくなるというわけです。

また、違法で貸金業を行っている業者は取り立ても厳しい傾向にあります。

払いきれない借金と厳しすぎる取り立てに苦しみ、夜逃げや自殺などを考える方も少なくないと言います。

どんなにお金に困っても、違法業者を利用してしまうと、一時しのぎにしかならず、その後さらに苦しむ結果となってしまいますので、そうならないために、お金の使い方を見直し、出来る限り遣り繰りした上で、難しい時には違法ではない業者から、返すことが出来ると考えられるだけのお金を借りるようにしていくことが大切です。

消費者金融の知識がなく、金融機関選びに迷っている方は、まず貸金業登録番号を確認し、法律に基づいて業務を行っている業者の中から、実績や審査基準、利率などを考慮して、自分にとって一番利用しやすいと考えられる金融機関を選ぶようにしましょう。


4.もし電柱の広告に惹かれて申し込んでしまったら・・・

闇金業者と気づかず、電柱の広告にを見て、電話をしてしまったらどうなるのでしょう?

広告には、お金を必要とする方の興味をそそる内容がたくさん書かれています。

特に自己破産などの債務整理を行った方や、多重債務者など、他の金融機関から借入が出来ない状態の、切羽詰っている方にはとても魅力的に感じてしまうことでしょう。

例えば、「低利10%、債務1本化します!」「無担保無保証OK」「500万円即日融資」などですね。

低金利かつ無担保で500万円を今すぐ借りられるなら、と、つい電話してみたくなってしまうものです。

しかし、1度電話をし、少しでも自分の情報を漏らしてしまったら危険です。あなたの個人情報は闇金業者全体に流されてしまうかもしれません。

また、電話では良心的な対応で「お貸しいたします」と言っていたとしても、その通り貸してくれることはまずありません。

いざ契約をしに行くと、広告内容とは程遠い高金利での低額融資となってしまうのです。

それに納得しないとなると、他の闇金を紹介し、紹介料を払わせるなどして、様々な手段でお金を奪おうとしてきます。他の闇金業者に行っても同じことの繰り返しです。

結局は高額な紹介料を支払い続けるか、高金利でお金を借り、返済に苦しむことになるのか、どちらかです。

闇金業者に申し込みをしたら最後、個人情報はあらゆる闇金業者へ流出し、違法貸し出しのダイレクトメールや手紙が届くことになるので、こうなってしまうと、いつまでも闇金業者から離れることはできなくなってしまうでしょう。

電柱にある貼り紙を見つけたら、

・消費者金融か銀行か
・消費者金融なら貸金業登録番号があるか否か
・内容が魅力的すぎないかどうか

という部分をしっかり見極め、「うまい話に裏がある」と考え、あまりにも魅力的な文章が書かれている広告は怪しいと疑って見ることが大切です。

確認の為に電話をしてみるということも危険です。

お金に困っている方こそ、闇金業者には手を出さないよう、気を付けましょう。

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