銀行と信用金庫・信用組合の違い

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銀行、信用金庫、信用組合はそれぞれ同じ金融機関であるのにもかかわらず、なぜ呼び方が違うのでしょう?

基本的には銀行も信用金庫も信用組合も、お金を預かり、それを元に貸しつけを行うという同じサービスを提供している金融機関です。郵便局や農林系金融機関も、預金を集めて融資を行うという部分では同じなので、これら全てが銀行の一種とも言えます。

消費者金融などは同じ金融機関でも、融資を目的として設立されているため、預金を集めるということをしませんね。そのため、貸金業を専門に行う金融機関は“銀行”のくくりには入りません。

では、信用金庫と信用組合は同じ“銀行”のくくりに入っているのにもかかわらず銀行と呼ばないのには何か理由があるのでしょうか?

これらは、それぞれの根拠法や会員、組織などが違うため、呼び名を変えているのです。

今回は銀行・信用金庫・信用組合に焦点を当て、その違いについて、それぞれの経営理念や特徴なども含めながらお話していきたいと思います。

 

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1.銀行とは

顧客からお金を預かり、必要に応じて融資する金融機関です。

<組織>
地方銀行、都市銀行、信託銀行など銀行にも様々な種類が存在しますが、銀行と名前のつく金融機関は全て株式会社です。発行した株式により資金を調達して運営しているのです。

<設立目的>
基本的には国民の円滑な金銭の融通(スムーズなお金のやり取り)を目的として設立されていますが、株主にその利益を還元してあげることを優先し業務を行っているため、利益を目的とした商品開発や顧客へ様々なサービスを提供することに力を入れています。

信用組合、信用金庫が中小企業を相手に業務を行っているのとは違い、銀行では主に大企業を相手に取引が行われています。

<根拠法>
適切な銀行業務が行われるために設立された「銀行法」という日本の法律に基づいて業務が行われています。

<会員資格>
利用するために会員になる必要がありません。よって、会員資格となるものもありません。いつでも誰でも利用可能です。

<業務を行う範囲>
特に指定はありません。いつでも誰でも利用できる金融機関です。

銀行と言うのは、いつでも誰でも利用できる、便利な金融機関です。今では、給料も現金手渡しではなく、銀行振り込みと言うのが一般的ですね。預金しては必要に応じて出金を繰り返すことで、多額の現金を常に持ち歩く必要がなくなりました。銀行のカードローンや住宅ローン、事業融資を利用する方も多くいらっしゃいます。

銀行は今では私たちの生活に欠かせない機関となっているのです。

 

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2.信用金庫とは

信用金庫は、金融機関としての利益よりも、組合員や会員の経済的地位向上などを第一と考え、存在しています。銀行より地域に密着した金融機関と言えるでしょう。

<組織>
会員の出資によって業務を行っている協同組織です。払い込まれた出資金で運営が成り立っていますが、出資金に応じて出資証券を交付し、その会員へ配当の支払いも行っています。

<設立目的>
預金においては銀行と同じ、国民の金融を円滑にすることが目的で、その預金を増やし安定させることを目指しています。

しかし元々は組織の会員同士互いに助け合うことを目的として設立された、非営利の金融機関です。ですから、その地域の企業や個人から出資金をもらい、配当を支払うことで地域の発展を目指しているのです。

<根拠法>
信用金庫について定められた「信用金庫法」という日本の法律に基づいて業務が行われています。

<会員資格>
・営業地区内において、住所又は居所を有するもの
・営業地区内で事業所を有するもの
・営業地区内で事業所を有するものの役員
・営業地区内で働いているもの

地域の発展を目指している団体ですので、その地域に貢献してくれる方を会員としているのです。

<事業者の場合の会員資格>
従業員300人以下または資本金9億円以下の事業者

<業務を行う範囲>
預金においては、銀行と同様制限はありません。いつでも誰でも利用可能です。しかし、融資においては、基本的には会員を対象として行われています。

元々信用金庫も信用組合も「信用組合」と呼ばれていました。しかし、戦後、業務内容が銀行に近いものを「信用金庫」と改め、協同組合的要素が強いものを「信用組合」と呼ぶようにしたのです。

ですから、信用金庫も信用組合も、元を正すと同じものとなります。

しかし、銀行に近い信用金庫の方が制限も少なく、一般の方も預金が出来るので、信用組合より利用しやすい機関と言えるでしょう。もちろん信用金庫でもカードローンや住宅ローン、事業資金などの融資も行っています。

特に預金においては、仕組みは銀行と全く変わりません。預金するために組合員になる必要もないので、組合員以外の方でも自由に利用することが出来ます。


3.信用組合とは

信用金庫とあまり変わりませんが、信用金庫よりも制限が多く、より小規模の地域密着型の金融機関と言えるでしょう。

<組織>
組合員の出資によって業務が行われている協同組織です。

<設立目的>
組合員同士互いに助け合うことを目的とすると同時に、組合員の経済的地位の向上を図っています。

<根拠法>
協金法(中小企業等協同組合による金融事業に関する法律)に基づいて業務が行われていますが、その内容は会社法や銀行法、金融商品取引法などを元にして作られたものです。

<会員資格>
・営業地区内において、住所又は居所を有するもの
・営業地区内で小規模の事業を行う事業者
・営業地区内で小規模の事業を行う事業者の役員
・営業地区内で働いているもの

信用組合もまた信用金庫と同様、地域の発展を目指して業務を行っていますので、地域に貢献してくれる方を会員として受けいれています。

<事業者の場合の会員資格>
・従業員300人以下又は資本金3億円以下の事業者
・卸売業の場合は、従業員100人以下または資本金1億円以下の事業者
・小売業の場合は、従業員50人以下または資本金5千万円以下の事業者

※中小企業を対象としているのは信用金庫と変わりませんが、信用金庫よりもさらに小規模な企業を対象としています。

<業務を行う範囲>
預金は基本的には組合員を対象とします。しかし、総預金額の20%までは組合員以外の方も利用できることになっています。

融資は一部を除き、原則組合員のみの対象となっています。

このように、基本的には預金と融資を行う同じ金融機関でも、銀行・信用金庫・信用組合ではそれぞれ対象としている顧客や営業目的が違ってくるのです。

しかし、銀行の中でも地方銀行となると、信用金庫や信用組合と同じような部類に入るかもしれません。

地方銀行は“銀行”であるため、営利目的ではあるものの、その地域密着型の金融機関であるため、その地域の発展を重要視しています。

その地区の企業に対し積極的に融資を行うなど、地域の企業や住民の為に存在しているので、信用組合や信用金庫に近い存在ともいえますね。

それぞれ設立目的等に違いはありますが、基本的には円滑な金融と地域の発展を目指し、私たちの為に存在していると考えるといいでしょう。

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