借金を考える前に浪費を抑える!簡単にできる節約術
お金がなくなると「消費者金融のキャッシング」「銀行のカードローン」「知り合いに借りる」などなど、すぐに「借金」という考えを持っている方は、多重債務になりやすい傾向にあります。しかし、必要なお金を捻出出来ない時に、その状況を抜け出す方法は借金ばかりではありません。
無駄遣いをしていないか、買い物をしすぎていないか、どこかに節約出来る部分がないか、確認することも大切です。
毎月の収入と支出をしっかり把握し管理することで、浪費を抑え、借金をせずに済むかもしれません。
借金というのは、もちろんその瞬間を逃れるための一つの手段ではありますが、後から借り入れした元金に利息を上乗せして支払わなければならないので、結果的には支出が増えてしまうことになります。
お金がないのに、更に増加したお金を支払う、というのはよく考えるとおかしな話ですね。それよりも、支出を減らす努力をした方がずっとお得ではないでしょうか?
今回は、ご家庭で簡単にできる節約術についてお話していきたいと思います。
1.簡単にできる節約術
家計簿を付けていない場合は、前月分だけでもいいので、どの様なものにどれだけお金を使っているのかを紙に書き出してみましょう。
家賃、水道光熱費、通信費、保険料、車のローンや保険、教育費、駐車場代、マンション管理費、食費、交際費、御小遣い、雑費など、項目ごとにどれくらい使っているかを数字で見ることが出来ると、頭の中で思い描くよりも明確となり、使いすぎている部分にも気づきやすくなります。
毎月の支出が明確になったら、それぞれの項目ごとに簡単にできる節約方法を試してみましょう。
①水道光熱費
一番身近で、簡単に節約しやすい部分です。
水道は特に、使えば使う分料金が高くなりますので、手洗い、歯磨き、洗顔、食器洗いなど使用する時、出しっぱなしにするのではなく、すすぐ時だけ水を流すように気をつけてみましょう。
トイレを流す際も、大と小を使い分けることも大切です。トイレタンクにペットボトルを入れ、水量を調節するという節約方法も有名ですね。
その家庭によっては水圧が足りずうまく流れない場合もありますので、調節してみましょう。
お風呂も水道・光熱費共にかかる場所です。
お湯を張るのを2日に1度にし、翌日は追い炊き機能を利用した方が、水道代を節約出来ますし、お湯を直接入れるよりもガス代を抑えることが出来ます。
夏の冷房や冬の暖房も電気代がかさみますね。夏場はアイスノンや扇風機を上手に活用したり、冬は湯たんぽや着る毛布などで寒さをしのぐなど、電気を使わずに調節する努力をしてみましょう。
②保険の見直し
よくわからないからと、保険の見直しも行わずにそのまま支払い続けているという方が多いのではないでしょうか?確かにわかりづらいですし、少し面倒ですね。
しかし、保険と言うのはどんどん改良されていますので、保障が大きいのに保険料が安いと言う商品もたくさんあります。古い保険にこだわらず、お得な保険に書きかえることも考えてみましょう。
③通信費
携帯電話やインターネットなど、通信費は今の時代どうしても高額になってしまいますね。
しかし、定期的にプランの見直しを行ってみましょう。新プランへ移行することでお得になる場合もあります。これまで通話料がかかっていたプランも、新たに出来た「かけ放題プラン」に切り替えると、これまでかかっていたはずの通話料金を抑えることが出来ます。
また、契約会社を思い切って他社に乗り換えてみると言うのもいいかもしれません。新規の場合様々な特典が用意されているものです。
④食費、日用品費
知らず知らずのうちにここに一番お金を使っている家庭も多いのではないでしょうか?
食費を抑えたい時は、無駄にスーパーへ行かないことが鉄則です。スーパーでは購買欲を掻きたてる仕掛けがあちこちに用意されていますので、ついつい買ってしまいたくなるものです。その衝動を抑えるためにも、買い物に行く回数を減らしましょう。
また買い出しはなるべく一人で行いましょう。人数が増えれば増えるほど、それぞれが欲しいものをかごに入れてしまい、買う予定ではなかったものまで買ってしまいます。
買い物は週に1度だけ、お腹が空いていない時、必要なものをメモに書きだし、そのものだけを買う、というようにスーパーへ行く時の決まりを作りましょう。
日用品も同じです。買い物に出てしまうと、新商品や安売りしているものについ手が伸びてしまいがちですので、極力買い物に行く回数を減らし、買い物に行っても、その時必要なものを必要な分だけ購入するようにしましょう。
安いからと買いだめしても、その瞬間は得しているのですが、その後たくさんあるからと安心して必要以上に使いすぎてしまうことも考えられます。
必要な分だけを購入し、必要な量だけを使用する方がずっと節約に繋がります。
⑤雑費
ショッピングは女性なら特に、とても楽しいと感じるものですね。
服、鞄、靴、小物・・・その時の流行に合わせて色々欲しくなってしまうものです。しかし、ここも我慢が大切です。全てを我慢するのではなく、衝動買いをすることを止めてみましょう。
その瞬間は欲しくてたまらなくても、一度家に帰り、冷静になると案外必要ないかもしれないと思えるものが多いのではないでしょうか?
お店に行く前に、先に雑誌やネットなどでじっくり検討してから、欲しいものをピックアップしておくと失敗や衝動買いも減らせるでしょう。
2.生活習慣の見直し
1のようなそれぞれの項目ごとに支出を抑えると言うのは、誰にでも思いつき、よく耳にすることのある内容になるかもしれません。
一見簡単なようでいて、浪費家の方にとってはとても難しいものかもしないですね。
浪費癖がある方というのは、それ以外の生活面においても管理が足りない方が多いものです。生活習慣そのものが浪費体質なのです。ですからその体質を改善することから始めた方が節約への近道になるかもしれません。
・ダメだダメだと思ってもつい食べ過ぎてしまってダイエットが続かない
・片づけようと思っているのになかなか片付かず、部屋の中が雑然としている
・やるべきことがあるのに、やいたいことを優先させてしまう
・何とかなるか、と、楽観的に考えすぎてしまう
等のような、性格の癖はありませんか?
きちんと節約ができるお金に厳しい方というのは、片付けやダイエットなども計画的に行える傾向にあります。
節約をしようと考えるのであれば、まず生活習慣から見直してみるのも一つの手段です。
突然大きく変化させることは難しくても、小さなことからコツコツと継続して行くと、いつのまにか節約体質になっているかもしれません。
1.で述べたような節約術がうまく行かない場合は、次のようなもう少し簡単なことから始めてみましょう。
①できるところから片付け
出来れば一気に片づけをしてもらいたい所ですが、それではハードルが高くなってしまいますので、最初は自分のタンスだけ、などと場所を決めて片付けを行ってみましょう。
まず、タンスから全ての服を出してみます。そして必要なものだけをキレイに畳んでしまうのです。案外不必要な服が多いものです。同時に、自分の持ち物を把握しておきましょう。そうすることで、また同じものを購入してしまうことを避けることが出来ます。
このように毎日場所を決めて片付けを継続し、身の周りの不必要なものを手放すだけでも、自然と節約体質が身についていきます。手放す瞬間「なぜ買ってしまったんだろう」「もったいない」という気持ちが芽生えるからです。
今後何かを購入するときにも、その気持ちを思い出し、必要なものだけを買えるようになるでしょう。
②小さなお金も大切なお金
浪費体質の方は、小銭を雑に扱う傾向にあります。しかし、小さなお金を積み重ねるとやがて大きな貯蓄となります。
何事にもケチになる必要はありませんが、10円でも1円でも大切なお金に変わりはありません。1円を馬鹿にするような発言や行動は止めましょう。
③お金の流れを把握する
家計簿をつけることが一番いいのですが、もし無理なのであれば、給与振込口座と、貯蓄するべき口座を分けてみましょう。給与振込口座は同時に公共料金等の引き落とし口座にしておきます。
そして、毎月給料が入ったら、その月必ず引き落とされる額だけを残し、他は貯蓄用口座に移動しておきます。
すると、毎月の支出額が通帳を見るだけで把握できますね。
貯蓄口座もどれだけ貯まっているかが一目瞭然なので、貯める楽しみが増えることでしょう。また、手元に置いておくお金というのも決めて、何度もATMから引き出すことを減らしましょう。
今月はこれだけと決めてその中でやりくりすることで、無駄に使いすぎることを避けることが出来ます。
④毎日夜には財布の中身をチェック
毎日一生懸命働いてくれている財布です。感謝とお礼の気持ちを込めて、毎日整理整頓してあげましょう。不要なレシートやポイントカード、期限切れのクーポンなどは捨て、お札の向きを揃えてキレイにしておきます。
使うときも気持ちがいいいですし、風水的に金運アップに良いとされています。
キレイに整頓されていると、小銭をうまく出せないが為に無駄にお札を崩してしまうと言うことを避けられますね。お札を崩してしまうと、知らず知らずのうちに使いやすくなってしまい、自然と使いすぎてしまうものです。
⑤安いからいいというわけではない
安いものばかりを選ぶから節約というわけではありません。安いには安いなりの理由があります。簡単に壊れたり、使いづらかったり、修理が必要になり、修理代がかさんでしまうと言うことも考えられます。
多少高くても、よく検討し一番気に入ったものを購入し長く愛用する方が、長い目で見た時にお得になることの方が多いのです。
安いからと何も考えずに飛びつくのではなく、流行りものは値段、定番ものは質、というように、重視するべきところを変え、安物と高価なものを買い分けると言うのも大切ですね。
3.与える節約術
上記1.2.で述べたように、節約は小さなことからコツコツと継続して行くことが大切です。
細かいお金も大切に扱い、身の回りのものを大切に扱い、整理整頓を心がけることで案外簡単に節約が可能になっていくものなのです。しかし、人によってはこのような節約術を継続することでストレスを溜めてしまう場合もあるのです。
そうなってしまうといつかそのストレスが爆発し、突然衝動買いに走ってしまう危険性もあります。
すると、それまで以上の浪費に繋がってしまうかもしれません。
もし、これまで挙げた節約術がどうしても性格的に合わないと思う場合は、無理せずに、「与える節約術」を行ってみましょう。
これは、親しい人、好きな人、大切な人の為だけにお金を使う方法です。
人は自分の欲を満たすためにお金を使っても、心が満たされるのはその瞬間だけで、その後「どうして買ってしまったんだろう」「必要ではなかった」という罪悪感や後悔が芽生えることも多いのですが、大切な人の為にお金を使い、その人が喜んでくれた場合、自分のためにお金を使った時よりも何倍も心が満たされる傾向にあります。
浪費を抑えたいのであれば、大切な人の為にプレゼントをしてみましょう。
多少高価でも、その人が本当に欲しがっているものをプレゼントすることが大切です。
渡した時にとても喜んでくれた場合、あなたはとても心が満たされてくる感覚を覚えることでしょう。すると、またプレゼントしたい、また喜んでもらいたい、と思うものです。
そしてプレゼントするために、多少の節約も積極的に行えるようになるでしょう。1日缶コーヒーを1本我慢すると120円、それを1か月(30日)継続すると3600円、年間(365日)で43800円となります。
来年の大切な人の誕生日の為に缶コーヒーを1本我慢するだけで4万円もの高価なプレゼントを購入することが出来るのです。
コーヒー1本の我慢が大切な人の笑顔に繋がると思うと、楽しんで節約を継続できるのではないでしょうか?
プレゼントではなくても、家族旅行のため、結婚記念日に贅沢な食事をするためなど、自分も含めて大切な人が喜ぶことのできるイベントの為にお金を使う事もいいでしょう。
大切な人が喜ぶためという目的があると、日々の生活費を少し抑えることも、なんだか楽しい気分になってきませんか?
「節約する」と言うと、制限されるような感覚を覚える方も多いかもしれませんが、憂鬱な気分で節約をしても継続して行くことはできません。
節約したいと思うのであれば、自分が楽しいと思える方法で行うことが大切です。上に挙げた節約術の中から、自分が1番楽しいと思える、性格に合った方法を選び、試してみましょう。
そのうち努力しなくても、自然と節約体質が身についているようになれるといいですね。
カードローンやキャッシングなどの借金は、最終手段です。まずは節約をがんばりましょう!