交渉すればマイカーローンの金利は低くなる?

マイカーを求める際、時折金利引き下げキャンペーンが行われていて、有利な条件で自動車を購入できることがあります。

欲しい自動車があるときにはできるだけこうしたキャンペーン時を狙って購入したいものですが、契約するタイミングが必ずしもうまくキャンペーンの時期に合うとは限りません。

少しのタイミングで時期を逃してしまい、わずか数日の違いでマイカーローンの金利が何%も変わってしまうようなことになると、かなり残念ですね。

そうなれば、なんとか金利をマイナスしてもらえないかと考えてしまうのももっともなことでしょう。

実際のところ、マイカーローンの金利を交渉で下げてもらうことは可能なのでしょうか?

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マイカーローンの金利を交渉で下げるのは不可能ではない!

自動車を交渉で安く購入するというと、車両価格を値引きしてもらうことを思い浮かべる方が多いでしょう。

しかしこれ以外にも、マイカーローンの金利を下げてもらうことができるケースもあります。ローンの金利が下がれば支払利息を抑えることが可能です。

ちょっと思いつきにくい方法ではありますが、実際にはかなり得になることも少なくないので、交渉してみる価値は十分にあると言えるでしょう。

特にカーディーラーと提携しているクレジットで契約する場合には交渉によって金利の割引が実現しやすいと言われています。

というのも、カーディーラーはクレジット契約をとることでクレジット会社から手数料をもらっています。

それがカーディーラーの利益にもなるわけですが、だからこそ銀行のマイカーローンなどと比べるとかなり高い金利設定にもなっています。つまりはその分、割引できる余地が多少はあるということなのです。

また、カーディーラーが複数のクレジット会社と提携している場合、こちらのわからないところで最も金利の高い会社が選ばれ、そことクレジット契約を結んでしまうケースも考えられます。

購入する側が金利に対して全くの無頓着であるなら、カーディーラーが最も有利になるクレジット会社を選択するのは当然のことでしょう。

しかし割引交渉により「金利も車の購入に大いに関係しますよ」「それだけ車の購入について真剣に考えていますよ」という姿勢を見せることで、カーディーラーがマージン分を少し削ってくれたり、金利の低いクレジット会社を選択してくれるかもしれません。

もちろん100%この通りに成功するとは限りませんが、そういう可能性は十分にあるということなのです。

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マイカーローンの金利が下がる条件と交渉方法

マイカーローンの金利の引き下げが可能かどうか、もし可能だとしたらどの程度下げられるのかはカーディーラーによってかなり違います。

同じ系列の会社であっても店舗が違えば事情は異なりますし、同じ店舗であっても販売員によって差が出てくるケースもあります。もちろん交渉のやり方や買う側の条件によっても全く違ってくることが考えられます。

他社のマイカーローン金利を調べておく

交渉するにあたっては、まず他のディーラーがどのくらいの金利でクレジット契約を扱っているのかをあらかじめ調べておくことをお勧めします。

購入を考えているディーラーでの金利が他社よりも高ければそれだけ割引してもらえる可能性は高まりますが、もしも他社よりすでに低い条件を提示されているのであれば、それ以上の割引は難しいかもしれません。

具体的な数字を把握しておけば、交渉する際の良い材料になります。もちろん「あちらの店では○%だと言われた」とはっきり言っても良いでしょう。

普通のカーディーラーであれば競合する他社の金利は当然調べているでしょうから、正しい情報を持っていることで車の購入を真剣に検討しているというアピールにもなります。

逆にここでいい加減な数字を言ってしまえば、「この客はひやかしではないか」と思われて、交渉も失敗してしまう可能性が大きいでしょう。

販売員との関係性がこじれてしまえば良いことはひとつもないので、カマをかけたり嘘をついたりといった方法での交渉はお勧めしません。

一旦引くのも手

販売員によって割引の可否、割合が違ってくるケースに関しては、その販売員にどれだけの権限が与えられているかによるところが大きくなります。

いずれにしても最初から「割引はできますよ」と簡単にOKすることはほとんどないでしょう。しかし交渉した販売員に割引する権限がなければ、そこでいくら押したとしても交渉成功はきわめて難しいと言えます。

その場合にはすぐには契約を結ばず「購入するつもりはあるけれど、金利が残念」「その条件ならもう少し検討してみたい」とその場では一旦引き、後日改めて出直すのも戦略のひとつです。

その間に割引の権限を持つ上司に相談してくれる公算もありますし、こちらももう一度他社との金利の違いを確認してみても良いでしょう。

ディーラーでのクレジットだけが選択肢ではない

カーディーラーとの交渉中に、例えばもっと金利の低い銀行でのマイカーローンの仮審査に通るようなケースもあるでしょう。

マイカーローンは必ずディーラーでクレジットを組まなければならないというわけではありませんので、クレジットは断り、そのまま銀行でマイカーローンの手続きを進めてしまっても構いません。

逆にディーラーに銀行での条件を話し、交渉の材料とすることもできます。ディーラーでのクレジットの金利を銀行のマイカーローン並みにまで下げることは難しいですが、ディーラーでの契約は手続きに面倒がない、審査が柔軟というメリットも大きいので、「銀行より少し高いかなという程度の金利で済むのなら、こちら(ディーラー)で手続きしたいのだけど」と持ちかけてみることもできます。

マイカーローン金利交渉のポイントまとめ

ディーラーでの交渉についてまとめると次のようになります。

1.交渉のために事前に競合店で扱うクレジットの金利を調べておく。
2.割引が期待できるのは、本当に他社と比べて金利が高い場合。
3.交渉は正しい情報をベースにして行う。
4.銀行のマイカーローンほどの低金利は期待できないが、その代りに手続きに手間がかからないというメリットを考慮する。

なお、割引の対象になるのは車両本体価格だけではなく、オプションやその他雑費、手数料などについても十分に考えられます。購入状況によってはこちらで大きな割引を引き出せる可能性もあるので、こちらについても販売員によく相談してみましょう。

また、これはディーラー側の都合とも言えますが、モデルチェンジする車種や決算時期などはより交渉が成功する可能性が高くなります。これらも視野に入れながら購入を検討するのもひとつの方法です。

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マイカーローンの金利が下がることで返済総額はどう変わる?

カーディーラーで契約するクレジットの金利は5%から10%程度とかなりのばらつきがあります。これは契約するクレジット会社やその人の条件による違いがあるため仕方のない部分もありますが、その金利の差がどれほど返済総額に影響するのかは大いに気になるところです。

そこで、300万円のローンを組むことを想定し、3%の金利がどの程度の差となるのかを実際に計算してみました。

今回利用したのはCASIOが運営する「keisan」というサイトです。

条件の違いにより、実際のマイカーローンやクレジット契約とは誤差があることをあらかじめご了承ください。

【元利均等方式により、300万円を5年間で返済する場合】

・金利が7%だったら…
月々59,403円、返済総額3,564,189円

・金利が4%だったら…
月々55,249円、返済総額3,314,941円

差額249,248円

実に25万円近くの差となってしまいました!

実際に3%もの大きな値引を引き出せることは少ないかもしれませんが、1%、0.5%でも下がれば損になることはないので、ぜひ交渉してみましょう。

交渉してもマイカーローン金利が低くならないことも

ディーラーでのクレジットでは交渉次第で金利が下がるケースがあることをご紹介しましたが、銀行やJA、ろうきんなどのマイカーローンははじめから金利が低く抑えられているため、割引交渉してもそれ以上に金利が下がることはきわめて稀だと言えるでしょう。

たとえ割引を強引に迫ったとしても、「それでは契約は結べませんので他社でどうぞ」ということにもなってしまいます。

銀行やJA、ろうきんなどでは担当者の裁量で割引……ということは難しいでしょうが、その代りに給料の振り込みや公共料金の引き落としなどで口座を指定していたり住宅ローンを契約していたりと、利用状況によって金利が優遇されるケースが少なくありません。

複数の条件が重なればかなりの優遇となるのは間違いないので、ぜひチェックしてみましょう。

そもそもクレジットの場合は、交渉によって金利が低くなったとしても、銀行のマイカーローンの金利よりも下に来ることはほとんどありません。

金利重視でマイカーローンを選ぶのなら、選択肢はまずは銀行、JA、ろうきんなどを考え、それが難しい場合にクレジットでというのが王道です。それを念頭に交渉するようにしてください。

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