クレジットカードを悪用されたら?

クレジットカードを悪用されたら?
クレジットカードはお財布やカードケースなどに入れて大切に持ち歩いている方は多いと思いますが、それでも紛失してしまったり、盗難に遭うということも考えられますね。

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お酒を飲んで酔っているときについお財布を落としてしまったり、街中を歩いている間にスリに遭ってしまったり・・・。

こんな時、クレジットカードを勝手に持ち出され悪用されてしまったらどうなるのでしょう?

カードの所有者が全額負担しなければならないのでしょうか?

それぞれクレジットカードには限度額があるので、限度額以上の悪用は不可能ですが、いくら50万円程度だったとしても限度額ギリギリまで悪用されてしまうと、50万円の被害と言うことになってしまいますね。

限度額が高ければ高いほど、その被害も大きくなっていってしまうので、カードを紛失してしまったことで多額の借金を背負わなければならなくなるかもしれないと考えると、怖くてカードを持ち歩くことが出来なくなってしまいます。

実際、悪用されてしまった場合、どうなってしまうのでしょう?

今後のためにも覚えておきましょう。

 

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1.クレジットカードの紛失、盗難の場合

実はクレジットカードには、「紛失・盗難保険」というものがついていて、カード被害も補償してくれるようになっているのです。

万が一クレジットカードが盗まれ悪用されたとしても、その被害額を負担するのは保険会社と言うことです。ですから、紛失しても盗難に遭っても、慌てずにきちんと届け出を提出すると、不正な利用に対する支払いを請求されることはありません。

「盗難保険の申し込み手続きなど何もしていない」と思う方もいるかもしれませんが、これは、手続き不要で自動的に付帯されるものなので安心してください。

クレジットカードを作ると、カードと一緒に約款というものが送付されてくると思います。実は紛失・盗難保険についてはこの約款に詳しく記載されているのです。

しかし細かい文字で書かれた約款を最初から最後まできちんと読み理解している方は少ないものです。

その為、盗難保険についてはあまり知られていないというのが現状です。

万が一と言うときに慌てないためにも、どのクレジットカードにも盗難保険が付帯されているということを覚えておきましょう。

もしお財布に現金を入れていて盗まれたり落としたりした場合、現金が戻ってくる可能性は極めて低いと言えるでしょう。しかし、クレジットカードに保険がついているのであれば、お財布に現金を入れて毎日持ち歩くよりも、ずっと安全ということになりますね。

さらにクレジットカードと言うのはそのカードそれぞれに特典がついているので、現金で買物をするよりも安心かつお得という事になるわけです。

2.クレジットカードを紛失した際の手順

①クレジットカード会社へ連絡

手元にクレジットカードがないと気づいたら、まずは慌てずクレジットカード会社へ連絡を入れましょう。クレジットカード会社ではこの様な被害に対する受付を24時間365日行えるように備えているので、土日でも夜中でも連絡は可能です。

それぞれその会社で盗難被害届専用ダイヤルを設けているので、あらかじめ確認しておくと安心ですね。

連絡をした際、「いつ紛失したのか」「最後に利用したのはいつか」「カード裏面に署名はあるか」などと言うことを聞かれます。

わかる範囲でかまわないのですが、カードがなくなったことで動揺して伝えるべきことを伝えられなければ、手続きはスムーズに進まなくなってしまうので、まずは気持ちを整理し落ち着かせてから、話すべきことをある程度準備して電話するといいでしょう。

きちんと伝えることが出来れば、カード会社はクレジットカードの利用停止の手続きをすると同時に、紛失してから不正利用があったかどうかの確認を行います。

②警察へ届け出

警察にカードの紛失もしくは盗難があったということを届け出ましょう。この連絡は、悪用されてしまった際、紛失・盗難保険を適用させるために必要な事なので、クレジットカード会社に連絡を入れたから大丈夫と安心せず、警察へも届け出をきちんと行いましょう。

この時、警察側から受理番号を知らせてくれることになりますので、その受理番号をきちんとメモして残しておくことも忘れないでくださいね。

③クレジットカード会社へ再度連絡

クレジットカード会社へ警察の受理番号を伝えます。これは盗難の事実を証明するためにしなければならないことです。利用者が自分で勝手にショッピングしたにもかかわらず、それを盗難による不正利用として保険会社に支払いを負担させようとすることを防ぐためです。

④クレジットカードの新規発行手続き

クレジットカード会社へ盗難の連絡をしてからだいたい1週間程度で、カード会社からカードの新規発行手続きに関する書類が送付されてきます。すぐに書類に必要事項を記入し、返送するとそこからだいたい1週間程度で新しいカードが送付されてくることになります。

紛失してから、最短で2週間程度でカードの利用を再開できることになるでしょう。

電話だけで新規発行手続きが完了する会社もありますが、郵送での手続きを取る会社の方が多いと言われています。

手続きとしてはそれほど時間がかかるわけではありませんが、常に利用しているカードである場合、2週間も利用できないというのは不便なものですね。

これも書類返送が遅くなってしまったり、送った書類に不備などがあった場合はさらに時間がかかってしまうので、すぐに利用したいのであればなおさら、慌てず慎重に手続きを行うようにしましょう。

また、場合によって、500円~1000円程度のカード再発行手数料がかかってしまうことも有るので注意しましょう。

 

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3.紛失・盗難保険が適用されるケース

紛失盗難保険がついているので、クレジットカードは安心だとお話しましたが、実はこの盗難保険が適用されないケースもあるのです。

まずは適用される場合はどのような時なのか見ていきましょう。

・財布を落としてしまい、カードを不正利用されてしまった場合
・スリに遭い、財布を盗まれてしまった場合
・泥棒に入られてしまい、カードを盗まれ悪用されてしまった場合
・友人や知り合いにカードを盗まれていまい、悪用されてしまった場合
・海外へ行ったときに盗まれ、勝手に利用されていた場合

などです。

利用規約をしっかり守った上で、勝手に盗まれたり、うっかり落としてしまった場合であれば、たいていは保険が適用されることとなります。

ですから、悪用されていることに早く気づくことさえできるのであれば、クレジットカードは現金を持ち歩くよりずっと安全ということになりますね。

しかし、利用規約に違反するような使い方をした上で悪用されてしまった場合は、補償されなくなってしまうので注意が必要です。

次は盗難保険が適用されないケースについて詳しく見ていきましょう。

4.紛失・盗難保険が適用されないケース

①盗難に遭ってから60日以上経過した場合

盗難に遭ったり、紛失してすぐに気づくことが出来れば問題はないのですが、普段あまり利用していないカードだと紛失に気づくのに時間がかかってしまうことも有りますよね。

不正利用され、その明細が届いて初めて気づくということも多いようです。
この場合、カードがなくなってから気づくまでの期間が重要となってきます。

というのも、紛失・盗難保険の補償期間というのは60日間と決められているからです。つまり、カードがなくなってから気づくまでに2か月以上経過してしまうと、いくら不正利用されていたとしても補償されなくなってしまうということです。

身に覚えのない支払いを請求されてしまうことほど残念なことはありませんね。

カードを利用していなくても、月に1回程度は財布の中身を確認したり、利用明細の中に覚えのない請求がないかどうかの確認を怠らないようにして行くことが被害を最小限に抑えるための秘訣です。

②利用規約を理解していない場合

利用規約と言うのは、それほど注意深く読むこともなく内容を理解しないままでいる方が多いというのが現状です。そのため、そのことが原因で補償が適用されなくなってしまうことも有るのです。

利用規約では、申し込み本人以外の利用は禁止とされています。

友人に貸し出したり、家族間で使いまわしてしまったり、子供が勝手に利用したりという、よくありそうなことも、実は規約では禁じているのです。

ですから、この様に他人に貸し出すという違反をしたうえで不正利用されてしまった場合、クレジットカード会社側は補償してくれません。

利用方法を再度確認し、万が一の時にも補償してもらえる様、規約をきちんと守って利用していくようにしましょう。

③カード裏面に署名がない

カードの裏側に署名をすることは義務付けられています。そのカードが申し込み者本人のものであることを証明するためにしなければならない大切なことです。

しかし、最近では署名がないカードでも利用できる場合が多いですね。そのため、署名をそれほど重視せずに空欄にしたままの方も多いのではないでしょうか。

けれど、署名がないままのカードが盗難にあってしまうと、カード所有者に過失があったと見なされてしまいます。そのため、補償が下りないことがあるので気を付けましょう。

④暗証番号がわかりやすい

暗証番号というのは、誰にも予測しづらく、それでいて自分で忘れない番号にしなければなりません。そのため、この4ケタの数字をどうするか悩む方が多いことと思いますが、案外自宅の電話番号の下4ケタにしていたり、生年月日にしているなど、他人でも簡単に臆測できるような番号を設定している方が多いというのも事実です。

これは誰もがやってしまいがちのことですが、実はとても危険なことなのです。

すぐにわかるような番号にしているとカードを盗まれた際、すぐに暗証番号を突き止められ利用されやすくなってしまいますね。もし盗難にあっても、暗証番号を突き止められなければ不正利用もできないので、いかに予測しづらい番号を設定して置くかということが重要になってきます。

また、盗んだ方が数回で暗証番号にたどり着いている場合、不正利用とみなされない場合もあるのです。

あまりにも早い段階で暗証番号をつきとめ、不正利用されてしまうと、保険で支払いが全額済まされることを利用した悪質な共犯ではないかと疑われてしまうからです。

すると、その悪用に対する支払いは全額カード所有者が行わなくてはなりません。保険は適用されなくなってしまうのです。もしその利用額が高額であった場合、大きな損失となってしまいますね。

ですから、出来る限り自分とは無関係になる番号を選び、設定しておくことが大切です。

クレジットカードと言うのは盗難保険がついているため、現金を持ち歩くよりもずっと安全ではあるのですが、利用方法をきちんと守らなければ思わぬ被害を被ることもあります。

再度利用規約を読み返し、裏面の署名があるかどうか、規約に違反した利用方法になっていないかなどの確認をしてみましょう。

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