審査の緩いクレジットカードってあるの?
クレジットカード会社には、審査が比較的緩いところもあれば、とても厳しく審査に通過する人が限られるというところも存在します。
ではなぜこの様な違いが生じるのでしょう?
今回は、クレジットカードの審査内容にはなぜそれぞれの会社で違いが生じてくるのか、また審査が緩いクレジットカードとはどのようなものなのか、等についてお話していきたいと思います。
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1.クレジットカードの審査が緩い(厳しい)のはなぜ?
それぞれの会社には「方針」というものがあります。
確実な支払いとそれによる利益を最大の目的としている会社もあれば、支払い能力はもちろん必要だけれど、それ以上に利用者を増やし、知名度も上げていきたいという方針のもと事業を行っている会社もあるのです。
確実な支払いとそれによる利益を最大の目的としている会社であれば、支払い能力があり、安心して利用してもらえる人だけにクレジットカードを発行したいと考えるのは当然ですね。
そのため、「安定した会社の正社員、高収入、勤続年数1年以上」などと言う基準を設けて、厳しい審査を行うことになるでしょう。当然派遣社員やパート、アルバイトや専業主婦などは審査基準に満たないとして審査落ちとなってしまいます。
こういった会社は「審査が厳しいクレジットカード会社」と言われています。
逆に、確実な支払いよりも、知名度の向上や利用者の増加を目的としている会社は、より多くの顧客を獲得したいのですから、申し込んでくれた人をほぼ100%合格にしたいと考えています。
その為、専業主婦やアルバイト、無職の方でも審査に合格できることがあるのです。こういった会社が「審査の緩いクレジットカード会社」です。
審査が厳しい会社か緩い会社かを知りたい場合は、その会社の方針はどのようなものなのかという点に注目してみるとわかりやすいかもしれませんね。
また、その会社によっては、今後も積極的に利用してくれそうと考える方ばかりにカードを発行している場合もあります。例えば、楽天カードの場合、楽天のショッピングを利用してもらうことを目的としていますので、ネットでの買い物を好みそうな専業主婦やそれほど高収入ではない方、ニートなども大切な顧客と考えるでしょう。
その為、収入や勤続年数などは無視した独自の審査基準を設けていると言われています。
その他にも、本来なら安定した高収入の男性が審査に通りそうなところ、そういった男性は審査落ちし、代わりにパートの女性や専業主婦ばかりが審査に通るという会社もあるのです。
これは、高収入の男性の場合、他にも限度額の高いクレジットカードを複数所持しているため、カードを発行してもそれほど積極的に利用してはくれないだろうと考えられるためのようです。
けれど、クレジットカードを他に持っておらず、他の審査では通らないだろうと考えられる方こそ、カードを発行した際、積極的に利用してくれる可能性が高いため、審査に合格するのです。
ですから、専業主婦やパートでも審査に合格したから「審査が緩い会社」と一概には言えない部分もあります。
自分が、その会社の望む顧客であるかどうか、という部分が重要となってくるのです。
また、どんなに審査が緩いとされているクレジットカード会社でも、個人信用情報に事故の記録がある場合は審査通過が難しくなってしまいます。
・延滞記録のある方
・半年以内に複数のカード会社へ申し込みを行っている方
・複数のクレジットカード会社で審査落ちしている方
この様な場合は、どんなに審査が緩いと言われている会社でもクレジットカード発行を断られてしまう可能性の方が高くなってしまうので、クレジットカードを愛用していきたいのであれば、延滞はしないこと、もし延滞をしてしまったなら、その記録が消えるまで次の申し込みはしないことに気を付けるようにしましょう。
2.審査が緩いクレジットカード会社とは?
銀行や信販系、消費者金融など、クレジットカードによる利益を重視している会社よりも、物販系のクレジットカードが狙い目です。
物販系のクレジットカード会社と言うのは、新規の顧客獲得を目的としているからです。
楽天やイオンなど、ショッピングでの利用を積極的に行ってくれることを狙っている会社のクレジットカードであれば、集客に力を入れているので、審査は緩いと言われています。
では、それぞれのカードの特徴について見ていきましょう。
楽天カード
(年会費)無料
(還元率)1% ※楽天市場では2%
(提携店)ENEOS、メガネストアー、シティコンタクト、TBC、アート引っ越しセンター、サカイ引越センター、自遊空間など。
※この提携店で利用するとポイントが2~3倍になります。
楽天を利用してもらうことが最大の目的としていますので、ネットを利用する若者やニート、主婦などにも積極的にカードを発行しています。
また、新規入会申し込みをすると2000ポイント~5000ポイントをプレゼントするというキャンペーンも行っているので、申し込む際はぜひこのキャンペーン中に行うことをお勧めします。
それほど頻繁に利用するつもりがなくても、申し込むだけで2000ポイント(2000円相当)もらえるなら、作っておいてもいいですね。
また、スーパーホワイトの方(これまでローンやカードを利用したことがなく、個人信用情報が真っ白の方で、過去の債務整理者と区別がつかない方)も、スーパーホワイトであることで自動的にカードの審査に落ちてしまうことを避けるために、本命のカードを申し込む前にこういった審査の緩いカードを作っておくと安全でしょう。
しかし、審査が緩いことで、利用に対しても緩いだろうと甘く考えていると危険です。審査が緩いクレジットカード会社と言うのは、直ぐにカードを発行する代わりに、数回延滞してしまうとすぐに利用停止の措置を取ってくると言われています。
カードを発行しても、今後の利益に繋がらないと考えられる顧客は簡単に切られてしまうのです。1度利用停止になってしまうと新規申し込みも出来なくなってしまうので、支払いは確実に行うようにしましょう。
イオンカード
(年会費)無料
(還元率)0.5%
(提携店)イオン、マックスバリュ、メガマート、サンデー、ビブレ、ニューステップ、クレアーズ、コックス、マジックミシン、ミスタークラフトマンなど
イオングループが発行しているイオンカードですが、ここ最近、イオングループは郊外に増加の傾向にありますので、家の近くにもイオンがあるという方は多いのではないでしょうか。
イオンカードはイオンで利用すると還元率も上がり、お得になります。
毎月5の付く日はポイント2倍となりますし、20日と30日はショッピングが5%offとなります。また、イオン銀行のキャッシュカードやWAONが一体となったイオンカードセレクトの場合、WAONを利用すると、200円チャージするごとに1WAONポイントが加算されます。
55歳以上であれば、毎月15日もショッピングが5%offとなります。さらに毎週火曜日は火曜市が開催されているので、特典のない日を探す方が難しいほどですね。
カードを利用していなくても、カードを提示するだけで特典となる場合もあるので、持っているだけでお得なカードです。
近くにイオンがあり、よく利用しているという方は1枚作っておくといいかもしれませんね。
このイオンカードもまた、顧客獲得を目的としています。また、食品の買い物で頻繁に利用してくれる主婦も好まれる傾向にあります。基本的には収入のある方としていますが、夫の収入を申告することで、専業主婦でも申し込むことが可能です。
アコム ACマスターカード
ACマスターカードはアコムと言う消費者金融から発行しているカードなので、楽天やイオンなどから出しているカードとは系統が違ってきます。
しかし、大きな目的は新規顧客を集め、アコムの知名度を上げることですので、物販系ではないけれど、広い目で見ると、楽天やイオンと同じ集客目的のカードと言うことが出来ます。
その為、安定した収入のある正社員ではなくても、パートやアルバイトなど不安定な仕事に就いている方でも発行してくれる傾向にあります。
但し、特別な特典やポイント制度はありません。
利用するたびにお得になるサービスは一切ないので、楽天やイオンカードを申し込む方がお得かもしれませんね。
即日発行してくれるというメリットはあるので、急な出張や旅行などで急遽カードを作りたいと考えている方にはお勧めです。
このように、クレジットカードと言うのは、“正社員でなければならない”、“安定した収入がなければならない”というものではありません。
パートやアルバイト、学生や専業主婦など、他の金融機関ではカードを作れないと思われる方でも、必ず作れるカードはありますし、専業主婦だからこそ審査に通りやすくなるというカードも存在します。
クレジットカードを作りたいと思った場合は、自分がどの様にカードを利用して行きたいのか、どこで利用することが多いのかという点をじっくり考えてみましょう。
ある程度的を絞ることが出来たら、そのカード発行会社はどの様な顧客を求めているのか、という部分にも着目し、利益よりも集客を第一に考えている会社を選ぶようにするといいですね。
ただし、審査が緩いからと言って、返済に関しても緩いわけではありません。甘く考えていると突然利用停止になってしまうこともあるのです。
せっかく作ったクレジットカードですから、長く愛用していく為にも、支払いは確実に行っていくようにしましょう。