カードローンの仕組み(金利・返済・審査など)
カードローンの仕組みについてお話させていただきたいと思います。
「金融会社」「保証会社」の審査に通過しないとカードローンを組むことができません。
カードローンは保証人が基本的に必要ないので、保証会社の審査も必要になってくるのです。
審査項目は「年収」「雇用形態」「勤続年数」「他社の借り入れ状況」などなどありますが、これによってカードローンの審査に通る、通らない、借入れ限度額が決まってきます。
銀行などの金融会社は、お金を借りた借主が返済不能になっても、保証会社が代わりに返済してくれるので、リスクが低くなります。
そして、保証会社は債務者へ返済を要求することになります。
銀行は、保証会社に手数料を支払いリスクを軽減し、保証会社は手数料をもらうことでリスクを負っていることになります。
簡単に言うとこれがカードローンの仕組みになります。
主に2種類「消費者金融」と「銀行」のカードローンがある
カードローンには主に、消費者金融カードローンと、銀行カードローンの2つがあります。それぞれメリット、デメリットがあります。
消費者金融カードローン
消費者金融のカードローンは銀行に比べて審査が厳しくなく、審査スピード、融資までのスピードがかなり早く、急ぎの方に対応している。ですが、デメリットとして金利が高いい、イメージが良くないという点が挙げられます。
・急ぎに対応したカードローン
・審査が厳しくない
・金利が高い
・イメージが良くない
銀行カードローン
銀行カードローンは、消費者金融に比べて審査は厳しいです。
そして消費者金融カードローンに比べて審査、融資までのスピードも遅い。
しかし金利が消費者金融に比べて低く、イメージも消費者金融ほど悪くはない。
最近は、即日融資の銀行カードローンもありますが、これはその銀行の普通預金口座が必要な場合が多いですし、土日に対応していないことが多い。
・審査が厳しい銀行カードローン
・急ぎに対応していない
・金利は消費者金融に比べて低い
・その銀行の普通預金口座が必要
・基本的に土日対応していない
・消費者金融ほどイメージは悪くない
カードローン「返済」の仕組み
カードローンの返済方式はほとんどが「リボルディング方式」です。
ただ「リボルディング方式」にも種類があり、「残高スライドリボルビング方式」「定率リボルビング方式」「定額リボルビング方式」など多数あります。
また「リボルディング方式」以外にも「元金均等方式」「元利均等方式」などもあります。
これらを把握するのは正直大変です。
支払総額が高くなっても、なるべく長い期間で返済していきたい、月々の支払額が高くても支払総額をなるべく低くしたい、などなど要望によってどの返済方式が適切なのか?変わってきます。
カードローンの返済方式をわかりやすく説明しているサイトがありますので、詳しく調べたい方は以下をご覧になってみてください。
⇒カードローンで借りたお金の返済方法
カードローン「金利(利息)の仕組み
消費者金融も、銀行もカードローンには金利というものがあります。
銀行カードローンは消費者金融に比べて金利が低いということは先ほどお話しましたが、ここではもう少し詳しくカードローンの金利についてお話したいと思います。
銀行でも、消費者金融でも、よく貸し出し条件に「実質年率 年○%~年○%」という記載がありますよね?
これ、実際借りた場合、私はどれくらいの金利でカードローンを組めるのだろうか?と考えたことはありませんか?
借入金額の大きさによって金利(利息)は変わる
実は、借入金額の大きさによって金利が決まってきます。
借入額が大きくなるほど、金利が低くなっていく仕組みです。
例えば、三菱東京UFJ銀行のカードローンは「お借入利率 年4.6%~年14.6%」です。
500万円⇒年4.6%~年5.1%
400万円超500万円未満⇒年5.1%~年5.6%
300万円超400万円以下⇒年5.6%~年6.1%
250万円超300万円以下⇒年6.1%~年7.1%
200万円超250万円以下⇒年7.1%~年8.1%
150万円超200万円以下⇒年8.1%~年9.6%
100万円超150万円以下⇒年10.6%~年11.6%
50万円 超100万円以下⇒年11.6%~年12.6%
10万円以上50万円以下⇒年14.6%
このような感じになっております。
カードローンの金利は法律で上限が決まっており、その範囲内で貸金業者は金利の設定を行っています。
最低金利の部分が低い貸金業者のカードローンを選ぶ人も多いと思いますが、あなたが借りたい金額の金利が高い所を選んではいけません。
消費者金融も、銀行も、金利などカードローンの貸し出し条件等が公式ホームページに掲載されていますので、しっかり調べてから申し込むようにしてください。
金利(利息)の計算方法
例えば、金利(利息)が年18%のカードローンで、50万円を借りた場合の例を2つ出してみます。
▼30日で返済した場合
50万円×18%÷365日×30日=7,397円
利息は7,397円になります。
▼60日で返済した場合
50万円×18%÷365日×60日=14,795円
利息は14,795円になります。
60日で返済した場合、30日に比べると利息を約2倍支払っている計算になりますね。
というわけで、金利(利息)は借り入れ期間が長いほど、支払総額が大きくなっていく仕組みになっています。
グレーゾーン金利の仕組み
グレーゾーン金利は、2010年の法律改正前に存在したもので今は存在しません。
「利息制限法の上限金利」を超え「出資法の上限金利」に満たない部分の金利をグレーゾーンと呼びます。
利息制限法による上限金利は年「15%~18%(貸出金額による)」、一方、出資法の上限金利は「29.2%」でした。
出資法の上限金利(29.2%)- 利息制限法による上限金利(15%~18%)=グレーゾーン金利
という仕組みです。
2015年現在は、このグレーゾーンはありません。
少し前に「過払い金返還請求」が流行しましね。
この払い過ぎた金利(グレーゾーン)の部分を消費者金融などから取り返す行為を「過払い金返還請求」と言い、アコムやプロミスなど大手を含む消費者金融の経営をかなり圧迫した大変大きな出来事でした。
一方、消費者から消費者金融への過払い金返還請求を請け負った弁護士などはかなり潤ったという噂です。
グレーゾーン金利についてもっと詳しく知りたい方は以下をご覧ください。
⇒グレーゾーン金利(Wikipedia)